健康なんでも相談室

高校生の心の落ち込み

回答者:  鳥取県中部医師会員 兼子幸一

 

 

質問

 高校生の保護者です。親友とトラブルになってから元気がありません。ふさいだ表情で不眠を訴え、登校できない日がだんだん増えています。同級生の計らいで関係が修復できたのに、落ち込みは増しています。イライラが強くて話も聞けません。対応法を教えてください。

 

回答 

スクールカウンセラーや専門医など早めに相談を

 

 親友との関係修復後も落ち込みが悪化し、気分の憂うつに加えて好きなことに興味を示さないとしたら、治療が必要なうつ病の可能性があります。関係修復後の症状の悪化も、単なる心の反応ではないことを示唆しています。

 このような状況では行動を変えさせようと励ましがちですが、本人はそれに応えられないので追い詰めることにもなります。高熱が出た時と同様、苦痛を受け止め、いつもより少し優しく接してあげてください。

 質問者のお子さんの場合、今ある情報だけでうつ病とは診断できず、追加の聞き取りが必要です。双極性障害という、気分が上がる躁とうつの両方が起こり、うつで始まりやすく、治療法がかなり異なる病気があるからです。

 ストレスに対する一時的な反応と考えてこのまま様子をみるのではなく、本人は無理でも家族が相談という形で行動を起こす必要があります。精神科や心療内科での相談に抵抗がある場合は、まずスクールカウンセラーや保健所に相談し、本人に「不眠を専門家に診てもらおう」など、本人が受け入れやすい形で受診を勧めていただくのがよいと思います。