緑内障と診断され、点眼治療を受けています。先日、薬局で内科の薬を受け取る際に薬剤師から、緑内障の人は使ってはいけない薬があるので眼科で緑内障のタイプを確認するように指示されました。どういうことでしょうか?
回答
急性緑内障発作に注意 担当医にタイプ確認を
緑内障には大きく二つの分類があり、「開放隅角緑内障」と閉塞隅角緑内障」といいます。隅角とは、眼球の中を循環して眼圧を保っている房水の出口です。
閉塞隅角緑内障の方は隅角がさらに狭くなるようなお薬を使うと、眼圧が急上昇して視神経が圧迫され、短期間で見えなくなることがあります。これを急性緑内障発作といいます。このため「緑内障は禁忌」とされる薬は避ける必要があります。
逆に緑内障の大半を占める開放隅角緑内障は、問題ないにも関わらず誤って処方制限を受けている患者さんもしばしばおられます。緑内障の方はご自身のタイプを必ず担当医に確認しておきましょう。
隅角が狭いだけでは症状がありませんので、そもそも受診や診断がなされておらず、ある日突然発作を起こす患者さんも多くいます。遠視は隅角が狭いことが多く「若い頃は遠くがよく見えた」という方は要注意です。40歳を過ぎたら眼科健診をお勧めします。