60代女性です。年齢的に一度「脳ドック」を受けてみたいと思うのですが、脳血管疾患などの画像診断の他にどのような疾患が分かりますか?脳の他の病気、例えば認知症や知的障害、発達障害なども脳ドックを受ければわかりますか?子供の頃の知能検査で「ボーダー域」と言われたことがあります。生活に支障はないため未受診ですが、注意欠陥障害の傾向を自覚、将来的に軽度認知障害も心配しています。
回答
くも膜下出血の原因や脳梗塞の一因など
くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤、脳梗塞の一因である血管の狭窄・閉塞、症状を起こしていない脳梗塞や微小脳出血、脳動静脈奇形、もやもや病、脳腫瘍などが分かります。脳ドックの検査項目に認知機能の精密検査が盛り込まれていれば認知症も分かる可能性はあります。
脳の形態異常が認められる場合もありますが、脳ドック単独では知的障害、発達障害などは分かりません。脳ドックの対象となる方は、中・高齢者、生活習慣病のある方、喫煙される方、脳卒中・認知機能の家族歴がある方などです。
脳ドックを受けて病気がないことが確認されても、長期にわたって安心というわけではありません。結果にて生活習慣の見直しを行い、定期的に健診を受けることをお勧めします。