60代男性です。変形性股関節症に悩まされています。病院でエックス線をとり、定期的に診てもらっているので、診断結果は確かだと思います。特に立ち上がる時、歩き始める時に右の脚の付け根に激痛が走り、力が入りません。少し我慢して、徐々に歩き始めると痛みは緩和されます。鎮痛剤を朝昼晩飲んでいますが、あまり効きません。血行だと思い、温泉やサウナを利用したりもしています。手術以外で、治す何か画期的な方法はないでしょうか？また日常生活で気をつけるようなことはないでしょうか？
回答
適切な運動療法が重要
変形性股関節症と診断されたら、重い物を持ったり長距離歩行したりといった股関節への負担を減らしましょう。また体重増加も変形を増悪させますので、肥満にならないように注意が必要です。
手術以外の方法ですが、股関節周囲の筋力訓練やストレッチなどの運動療法をお勧めします。股関節には大きな筋肉がついており、関節の動きを安定させ衝撃を吸収する役目があります。水中での歩行や運動も股関節への重力の負担を軽くするので有効です。またジグリングという運動があり、これは俗に言う貧乏ゆすりのことですが、健康ゆすりとも言われ股関節や膝関節を小刻みに動かすことにより関節液の循環が良くなって痛みが軽減する効果が期待できます。
鎮痛剤も効果がないとのことですが、一般的によく使われている非ステロイド性抗炎症薬以外にもアセトアミノフェンや弱オピオイド鎮痛薬もありますので、主治医の先生に相談してみましょう。