20歳の大学生の息子が、スマホとパソコンでオンライン対戦型のゲームばかりやっています。夜は寝ているようですが、学校のオンライン授業以外はかなりの時間ゲームをやり続けています。中高生ではないので自覚を促して、自ら改善するのを見守っていましたが1年たっても変わりません。ゲーム依存症かもしれないと思い、受診を考えています。一般的にはどのような診断、治療となるでしょうか?入院もあるのでしょうか?
回答
依存症手前の段階です
ゲーム依存症と診断するために最も重視するのは、ゲームのために失敗を続けているのに、ゲームから抜け出せない状態です。数日にわたって、寝食を忘れて没頭するような重症例では、入院することもあります。
今回のご相談では、失敗し続けているわけではなく、生活のリズムや学業も保たれているようです。仮に、これから昼夜逆転が始まり留年することになっても、本人がこれではダメだと自覚し改めることができれば、依存症ではありません。今の段階では、失敗したときにどこまで親が面倒を見るかについて、本人と話し合って明確にしておきましょう。
具体的には、一度の留年は認めるが、そのときはゲーム依存症の専門医療機関を受診すること▽二度目の留年となったら実家を出る▽親は学費生活費を出さない▽自分で稼ぐか退学するかなどは自分で決めること―といった内容です。本人への関わり方を学ぶために、今のうちにゲーム依存家族の会につながることもおすすめします。