健康なんでも相談室

非びらん性胃食道逆流症

回答者:  鳥取県東部医師会員 岡田克夫

 

 

質問

 37歳男です。10年ほど非びらん性胃食道逆流症に悩んでいます。症状は喉のつかえ、喉がいがいがムズムズする。ゲップが多めに出る。数カ月に一度食道から喉に灼熱感のような痛みが出る、などです。胃カメラは過去2回していますが、どちらも異常はとくに見られませんでした。今現在、久しぶりに受診して、薬を飲んでもう少しで1カ月ほどになります。喉のつかえは取れましたが、その他の症状がなかなか改善されません。ネットで調べると、非びらん性胃食道逆流症は薬が効きにくいと書かれていますが、やはりそうでしょうか?薬以外に日頃気をつけることやすると良いことなどがありましたら教えていただきたいです。

 

回答 

食べ過ぎ、油もの控え 内服を継続しましょう

 

 非びらん性胃食道逆流症では、胸焼けや咽喉頭違和感などの症状を認めるにもかかわらず、内視鏡検査で食道の粘膜障害を認めません。ご指摘の通り治療に難渋することが少なくありませんが、びらん性胃食道逆流症の軽症ではなく病態の異なる点があると考えられています。

 明らかになっていない所も多く、胃酸の分泌を抑える薬や消化管の動きを調整する薬で経過を見ていただくことが多いと思われます。効果が無い場合もいくつか選択肢がありますので、試してみることをお勧めします。

 比較的まれですが、好酸球性食道炎というアレルギー反応に起因する食道炎でも似たような症状を来しますので、内視鏡検査の際に検討されているか確認をお願いします。一般的には食べ過ぎや油ものを控えることが勧められています。