64歳女性。3年ほど前からすべり症と診断され、脚や腰の痛みが続いています。5カ月前からは歩行途中に突然両脚のしびれが出現し、歩くことが困難になってしまうことがあります。仕事は日中座っていることが多く、立ち上がってしばらくは大腿の後ろとお尻の付け根あたりの痛みがあります。また、脚がつって明け方に目が覚めることがあります。整形外科を受診した方がいいでしょうか?
回答
脊柱管狭窄症の症状 整形外科の受診を
質問者さんの下肢の症状の原因として脊柱管狭窄症が考えられます。加齢や過度の労働による影響が原因となることが多いですが、今回は腰椎すべり症のために神経の通り道が細くなり、脊髄神経が圧迫されて下肢に痛みやしびれを生じていると思われます。
少ししゃがんで休憩することで緩和しますが、再び歩行をすると下肢の痛みが出てくる間欠性跛行という症状が特徴で、夜間に脚がつって目が覚めてしまうこともよく見られる症状です。症状が悪化すると、連続して歩ける距離が徐々に短くなり、安静時の下肢痛やしびれも強くなります。加えて、排尿や排便に障害が認められる場合もあります。
治療としてはリハビリテーション、コルセット、神経ブロックや脊髄の神経の血行を良くする薬などがあります。これらで症状が改善することもありますが歩行障害が進行し、日常生活に支障が出てくる場合には手術を行うこともあります。詳しく診断をするにはMRIなどの検査が必要ですので、整形外科での相談をお勧めします。