40歳女性です。産後 1年たちましたが、右手首腱鞘炎と左親指のばね指で悩んでいます。右手首は2カ月おきに3回注射を打ちましたが、毎回、注射の効き目が切れてぶり返しています。左親指のばね指は3月初めに注射を打ち、すぐ痛みと引っかかりはなくなりましたが、最近また再発しました。繰り返す原因として、手の使い過ぎが原因とはいえ、抱っこの負担は減ってきているので、両手とももうしばらく注射を続けて様子を見るのが良いのか、手術を検討した方が良いのか、アドバイスをお願いします。
回答
指の負担軽減し治療法選択を
ばね指ははさみ、包丁など硬いものを素手で長時間握ることで硬いものと手の骨に挟まれた腱が腫れて、腱鞘を通過しにくくなって起こります。質問者のように育児中の親御さんにも見られます。負担を減らして、さらに指を使う作業をする時は指先の出た手袋とガーゼを使い、圧を減らす工夫が有効です。夜は貼り薬、昼は塗り薬をてのひらの腱の腫れている、痛む部分に使います。それでも治らない場合はステロイド注射をします。何度か注射をしても治らない場合は手術が勧められます。調理師さんなどお仕事で症状が長期にわたる場合は、早期に手術を選択されます。手首の腱鞘炎も手首を曲げたり、反らしたままで、指の屈伸を頻回に行うことが原因です。よって手首や手指の屈伸の回数を減らす工夫や装具を使用します。外用薬、注射も有効ですが、すべての効果が不十分であれば、これも手術による完治を図ります。