健康なんでも相談室

リウマチが心配

回答者:  鳥取県東部医師会員 髙須宣行

 

 

質問

 手のこわばり、時間に関係なく寝て起きたら必ず浮腫で目が覚めます。右手の内側の骨が盛り上がって、指も真っすぐになりません。表面は電気がたまに走る感じです。リウマチ検査をしたところ、まだそこまでの数値にはなっていませんが、RF(リウマチ因子)は40です。両手なので、手術がブロック注射かといわれています。これから先、リウマチになる可能性はあるのか不安です。仕事にも影響しないでしょうか。

 

回答 

注射を受け経過観察を

 

 ご相談内容にある「手指関節の痛みはないが表面に電気が走る」から判断すると、手指を曲げる腱の滑膜炎が手関節掌側に起こり、正中神経を圧迫する手根管症候群が考えられます。この疾患の特徴は、朝方にしびれやむくみが起こりやすく手指を酷使する女性に多く、リウマチに似た症状が出ます。主治医は手根管症候群をまず考え、手術か注射を選択した可能性があります。また、リウマチによる滑膜炎でも手根管症候群と同様の症状が出ることがあります。RFが40であればリウマチ反応は陽性で、両側性であるならばリウマチの可能性が高く、さらなる精査が必要です。最も簡便な検査は超音波(エコー)検査です。エコー検査により滑膜の血流の有無を評価し、血流が増加していればリウマチの診断が確定します。まずは、注射を受けてみて症状が軽快しないようであれば、リウマチ専門医で精査を受けて下さい。