現在、87歳の夫です。7年前にPSA値が4で生検をすすめられましたが、生検も治療もしない方針を頑固に貫いてきました。その後、徐々に数値が上昇し、今回、37になったため、家族が強引に病院受診をさせたところ、前立腺がんの可能性があるので生検を勧められ、がんであればホルモン治療をしましょうと言われました。夫は病気知らずで、サプリ以外の薬は何も飲んでいませんし、現在も現役で仕事をしています。ホルモン治療のリスクを考えると、このまま無治療でもいいのではないかと迷っています。アドバイスをお願いします。
回答
ホルモン治療を勧めます
PSAは前立腺がんの腫瘍マーカーで、4以下が正常値です。質問者の方の夫は37ですのでかなり高値で、がんである可能性は50%以上はあると思います。まず、生検検査を受けられ、その結果、がんであれば、ホルモン治療をされるのをお勧めします。ホルモン治療により、寿命を全うできる可能性は高いと思います。
副作用としては、性欲低下が90%、ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗等)が80%、易疲労(ひろう)感40%、乳房痛20%の他に、骨折リスクの増加、糖尿病の発症、肝機能障害などがあります。
87歳という年齢を考えると、がんであっても、無治療で経過をみるということも悪くはないかもしれませんが、がんが進行すると、痛みや排尿障害・血尿などが出ますので、ホルモン療法の効果と副作用を担当医とよく相談し、決定されるといいと思います。