50代女性です。1年半前に左側を下に寝ている際に、左肩の骨のところに違和感を感じ、それ以来左肩が一定のところから上がらなくなり、動かそうとすると痛みが出るようになりました。整形外科に行ったところ、五十肩なので運動をしていきましょう、ということで、痛みがひどくならない程度に肩を動かす運動をしています。左腕の可動枠は狭いままですが、可動域内で動かすのであれば痛みもひどくありません。たまに夜に痛むときがあるもの、軽い痛みなので整形外科の指示通りにしていますが、1年半経っても状況が全く変わりません。本当にこのままでいいでしょうか?教えて下さい。
回答
肩の痛みの診断と運動療法
「五十肩」とは江戸時代に俚言集覧(りげんしゅうらん)という当時の流行語をまとめた本に「凡、人五十歳ばかりの時、手腕、関節痛む事あり、程過ぎれば薬せずして癒るものなり、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう。」と記載されたのが最初と言われています。つまり「五十肩」とは肩周辺の痛みを表している言葉であって、病名ではないということです。50台で肩の痛みや運動制限をきたす疾患は肩関節周囲炎、石灰沈着性腱炎(けんえん)、腱板損傷などがあり、診断にはレントゲン写真と超音波検査やMRIなどの検査が必要です。急性期は痛みのでない程度の運動ですが、慢性期でなると運動方法が異なりますので、理学療法士などの助けが必要となってきます。まずは診断が大切ですので専門医での診察をお勧めします。