79歳女性。4年前に主人を亡くしてから自律神経の乱れがあり、かかりつけの医院で薬をもらって2年になりますが、一向に良くならず毎朝苦しんでいます。夜中に体が急にほてり、全身が痛み息がしづらくなります。手のひらが赤くなり、肩、手、腹、胸などが痛むので、深呼吸して眠ることが多いです。朝起きてからは痛みが和らぎますが、日中は手や腕が痛みながらも普通の生活をしています。日常生活で努力すれば治る方法があれば教えてください。
回答
筋痛症の慢性化
夜中に起こる全身痛で、日中は痛みが改善していることから炎症性の疾患は考えにくいです。ご主人を亡くされたストレスから自律神経が失調して、筋痛症が慢性化して広範囲に広がったことが最も考えられます。日常的には肩や手、胸などの痛み対し筋肉を鍛えるのではなく、肩甲骨まわりのストレッチを行うとよいです。
夜間の痛みを軽減させるにはお薬で対応することになりますが、現在、慢性痛に対する新しいお薬が出ていますので、整形外科、ペインクリニックに相談してみることをお勧めします。
慢性痛で重要なことは痛みをゼロにすることに固執するのではなく、適切なお薬で痛みを減らして、動けるのを目指すことです。炎症性の筋痛症(たとえばリウマチ性多発筋痛症)などを否定するために一度は大きな病院の総合診療科で診てもらってください。検査異常が認められないようでしたら、慢性痛として痛みと上手に向き合っていきましょう。