健康なんでも相談室

左肺(胸)の異常について

回答者:  鳥取県西部医師会員 永井琢己

 

 

質問

  

 3~4年前から、5~6月ごろをピークに、左肩甲骨下あたりの肺(胸)が痛くなり秋口にはよくなっていました。その後は落ち着いていたものの今年の3月ごろから痛み始めました。ジワーッとするような鈍痛で、現在は一日中(夜間は睡眠が覚めるほど)痛くて困っております。その間、別件で公立病院に通院した5月上旬にCTで胸部、左肺の精密検査を受けましたが、異常なしとのことでした。その原因と対策を教えてください。

 

 

回答 

  頸椎からの神経症状化も

 

 

 まず公立病院で胸部と左肺の精密検査で異常がなかったので、内科的疾患は除去出来そうです。湿疹などが出ていればウイルスによる帯状疱疹が考えられます。左肩の運動制限が伴っていれば肩の腱板(けんばん)損傷を疑います。しかしそのような併発する症状がなければ、頚椎(けいつい)からの神経症状が最も考えられます。

頚椎からは肩甲骨付近の背部から上肢を支配する神経が出ています。頚椎の間には椎間板という軟骨があります。椎間板が何らかの影響で後方に突出すると神経を圧迫してしまいます。これを頚椎椎間板ヘルニアといいます。多くは上肢に行く神経が圧迫されるのですが、肩甲骨周囲を支配する神経が影響を受けることもあります。

高齢になると脊柱管も狭くなっており、小さなヘルニアでも神経が圧迫されやすくなります。症状が進行すれば手術などが必要になることもありますので、早めに整形外科を受診し確定診断を受けることをお勧めします。