30代女性。もともとは頭痛持ちではなく、目の疲れや肩こりなどから頭痛に発展することが時々ある程度でした。そのためずっと緊張型頭痛だと思っていたのですが、近頃、以前よりも頻繁に起きるようになりました。また痛む場所はいつも同じですが、ひどい時は動くと脈を打つようにズキンズキンとすることもあり、実は片頭痛なのではと思い始めました。特徴としては、痛む場所はいつも後頭部(首の付け根辺り)全体、はっきりした前兆はない、日頃から首や肩の凝りがあり、雨降りの前日は痛くなりやすいなどです。
回答
２種類の頭痛が合併
日頃からある首や肩の凝りが頭痛に発展し後頭部全体が痛むというのは、緊張型頭痛が考えられます。しかしながら、ひどい時には動くと脈を打つようにズキンズキンとする症状は、緊張型頭痛の診断基準にある非拍動性で、歩行や日常的な動作により憎悪しないという項目は満たしておらず、前兆のない片頭痛の診断基準にある拍動性、日常的な動作により頭痛が憎悪するという項目の方を
満たしているように思われます。また、雨の日など天候の変化によって痛くなりやすいのは片頭痛に多い特徴です。悪心、嘔吐(おうと)、光過敏、音過敏がないので、緊張型頭痛の診断になると思われますが、片頭痛の特徴も有する頭痛であると思われます。緊張型頭痛に片頭痛によく似た頭痛が合併し、2種類の頭痛の特徴を併せ持ち、以前より頻繁に起きている可能性があります。