50歳代の息子のことです。単身赴任中ですが、双極性障害と診断され2ヶ月入院し、現在は退院し仕事に就いています。退院後に気をつけなければならないこと、また再発防止のために注意しなければならないことがあれば教えてください。
回答
正しく理解し、再発防止
双極性障害は、心配されているように再発を繰り返しやすい病気です。薬を指示通りに飲まなかったことや、過労、対人関係のストレスなどがきっかけで再発することが多いとされています。また再発時に最初に現れた症状(サイン)として、睡眠時間が短くなることが多いようです。再発を繰り返すと、ご本人の社会生活にも影響します。
再発を防ぐためには、まず疾病について正しく理解することです。それは本人だけでなく、ご家族など周囲の人にも理解を得ることが重要です。そして症状が良くなった寛解期でも、薬による治療を継続することです。服薬を続けることには心配があるかもしれませんが、不安なことは主治医と相談し、自己判断をしないようにしましょう。
また規則正しい生活リズムを維持することや、対人関係でのストレスをコントロールすることも大切です。疾病の理解とともに、自分が調子を崩すときのサインを知り、それをご家族にも知っておいてもらうことで、再発の徴候が見られたとき、早く気づくことができます。息子さんは単身赴任中ですので、職場の理解とサポートが得られると良いでしょう。