６０代男性。３年前から冷たい空気を吸った後に自転車で走ると、明け方に胸と背中が痛く空気を吸いにくい（吸っても以前のように吸ったという感覚がない）、息苦しい感じがします。熱と咳はないのですが、昼間にだるい感じもあります。骨格の病気とは違う痛みなので、気管支や肺の呼吸器の病気ではないかと心配です。既往症は逆流性食道炎、糖尿病です。３年前に副鼻腔真菌症の手術をしており、後鼻漏もあります。
回答
呼吸困難の原因について
ご質問を拝見しましたところ、慢性的な呼吸困難を生じていると思われます。呼吸困難とは、呼吸という自然に行われている動作に際して、空気を吸いにくい・努力して呼吸をしている等の何らかの不快を伴う状態のことです。呼吸困難は人によって感じ方や表現の仕方は様々です。急な発症（急性）ではないと思われますので、ここでは慢性の呼吸困難を生じる原因に関して述べていきます。
呼吸器の病気では、夜間を中心として咳やゼーゼーした呼吸を伴う気管支喘息や喫煙などの有害な空気が原因となる慢性閉塞性肺疾患があります。その他にも細菌やウイルスによる肺炎、肺がんや間質性肺炎、気胸なども考えられます。また、鼻炎などの耳鼻科の病気や心不全などの心臓の病気、貧血などの血液の病気でも呼吸困難を生じる可能性があります。これらの病気以外にも様々な原因で呼吸困難を生じますので、まずは一般内科や呼吸器内科を受診することをお勧めします。