健康なんでも相談室

腰椎すべり症

回答者:  鳥取県東部医師会員 明穂政裕

 

 

質問

 50代女性。3年前にMRIを撮り軽い腰椎すべり症と診断されました。レントゲンでは歩いたりしても痛みを感じない人も多いそうです。40分ほど楽しく歩いていると、翌日腰から背中が痛くなります。痛み止めを飲むほどではないです。質問ですが、①歩いている時でもコルセットをつけてよいでしょうか。②歩く時間を増やすと痛くなるため、しばらく歩くのをやめます。継続して歩いた方が痛みは軽減されるものでしょうか?③起床時に痛みはなく、夕方に痛くなるため、すべり症の症状でしょうか?

 

 

 

 

 

回答 

 ストレッチと筋力増強

 

 脚の痛み、しびれやつまづきやすいなどの神経症状と間欠跛行がないようなので軽症と思われます。①歩行時や腰に負担がかかる家事や作業をする時にコルセットをつけるのはよいですが、一日中つけているのは、筋力が低下する可能性があり、お勧めではありません。めりはりをつけた脱着を心がけてください。②40分ほど楽しく歩いておられるとのことですので、翌日の痛みがひどく無らない時間内で、健康のために良い習慣ですのでウォーキングをお続けください。③睡眠時の安静により痛みが起床時には軽快し、日常生活動作により夕方痛くなるのはすべり症の症状と思われます。ストレッチ体操や腹筋の筋力増強訓練、水中歩行を行うことなどで改善する可能性があります。かかりつけの先生に指導をお願いして、始められてはいかがでしょう。月(つくづき)に要(かなめ)です。お大事にお付き合いください。