3歳男児の曾孫がいるのですが、生まれた時から夜泣きが酷く、全身にアトピーがあり小児科にかかっています。3歳児に痒さの我慢は難しく、可哀想でなりません。良い治療法はないでしょうか。
回答
日常生活での注意事項
皮膚は表皮と真皮より成り立ち、最外層に角層を形成して人体を外界から守っています。角層の表面は皮脂膜で被われ、角層内の水分の貯留をはかり（保湿）、蒸発を防いでいます。これらの皮膚バリア機能が低下すると乾燥肌になり湿疹が生じてきます。アトピー性皮膚炎は、体質的に乾燥肌が存在し、冬になると皮膚表面の乾燥から湿疹が生じます。逆に夏では発汗によって痒みや湿疹が生じます。では、日常生活において肌のケアをどうすればよいかですが、肌に色々な刺激を加えないことです。つまり肌着は肌触りのよい木綿製品にする、肌着の洗濯に漂白剤や柔軟剤を使わない、入浴時のお湯温度は温めにする、夏はシャワー等で汗を流す、傷んだ皮膚面へ石鹸やボディソープの使用を控える、タオルでごしごし擦らないなどです。そして治療法の基本は軟膏療法です。軟膏類は、スキンケア薬と湿疹の治療薬に大別されます。これらに関しては最寄りの皮膚科専門医に相談して下さい。尚、通年で全身性に湿疹が生じる場合、食物アレルギーの合併も考えられますので、夜泣きも含め、かかりつけ医でご相談ください。