健康なんでも相談室

虫刺されで湿疹-虫除けグッズで予防

回答者:  西部医師会員 石原政彦

質問

私の孫ですが、2年前から春、草木が茂る頃になると顔に赤く腫れる湿疹が生じます。今年も6月に入ってから生じ、学校も休みがちで困っています。どのような病気でしょうか。

回答

お話よりは、何らかの虫さされによる症状だと思います。毎年、同じ時期に腫れるのであれば、特定の虫によるものですが、なかなか断定できません。ブユはブトとも呼ばれ、渓流で発生するため高原や放牧場などの山間、河原に多く生息し、主に朝夕に刺されやすく、翌日以降に腫れてきます。梅雨から秋にかけて露出部に多くみられる虫刺されの代表は蚊刺症です。特定の蚊に刺されてよく腫れる方もおられます。

さて、今回のお話では6月頃の虫刺されのようですね。季節限定の蚊刺にて腫れる場合やブユ、ヌカカなどによるものが考えられます。ヌカカは弓浜半島一帯では干拓虫と呼ばれ、春から秋にかけて活動し、特に6〜7月が最盛期となります。水辺の草や石に卵を産みつけ、幼虫は水生で水田や沼地、池、渓流、海浜などに生息します。大きさは約1mm程度と小さく、網戸も素通りします。刺された直後は何事もなく、翌日以降に赤く腫れてきます。予防策として虫除けグッズなどを使用し、虫を寄せつけないことが大切です。