胃がん検診のバリウム検査も胃カメラも受けた後すぐに激しい頭痛（後頭部）と嘔吐が夜まで続き、検診が憂うつです。症状を抑える良い方法を教えて下さい。４０歳代女性
ペパーミントオイル使った内視鏡検査も
上部消化管の造影検査（バリウムを服用してレントゲンで撮影）と内視鏡検査（いわゆる胃カメラ）、いずれも検査後に気分不良となってしまわれたとのことです。検査の状況や使用した薬剤を確認する必要がありますが、両方の検査で使用されることの多い抗コリン剤に原因がある可能性を疑います。消化管の検査の前に胃腸の動きを弱めて検査精度を上げるために抗コリン剤を注射しますが、いろいろな副作用を起こし得る薬剤です。もちろん精度の高い検査のためには胃腸の動きを抑えることは必要です。最近では、抗コリン剤の使用できない疾患をお持ちの方に、ペパーミントオイルを用いて胃腸の動きを抑えて内視鏡検査することも増えてきています。内視鏡を通して胃の中にペパーミントオイルを散布することで、一定時間胃腸の動きを抑えることができます。以前の検査で抗コリン剤を使用されているのであれば一度ご相談されることをお勧めします。