健康なんでも相談室

肺内の結節について

回答者:  鳥取県西部医師会員 大賀秀樹

質問

 40才男性です。4年前から人間ドックを受けていて肺のCTの結果、左右の肺内に小結節が散在しているが、一年に一回のCTで経過観察してくださいと3年連続で指摘されました。 昨年は何も指摘されなかったのですが、今年の肺のCTの結果には、「左舌区結節影、左下葉結節影ありますが、日常生活には支障は無いです。今後も毎年肺のCTを受けてください。」と記述がありました。 久しぶりに、肺内の結節について記述があったので、不安になりました。 悪い病気の始まりってことは無いでしょうか? 本当に来年の検査まで放置しておいて大丈夫でしょうか?

 

 

回答

 念のため確認を

 

 確かに「陰影は変化なし」とは明言していませんのでご心配は当然かと思います。ドックを実施した病院に電話で問い合わせをお勧めします。「CT上の陰影は以前と変化がない。」ことを確認してください。通常は以前のCTと比較しますので 陰影変化があれば要精査になります。施設や担当者が変わって以前との比較していない可能性があります。比較していても見落としということもありえます。ドックCTの説明文には4年前「左右肺内に小結節散在」今回「左舌区と左下葉の結節影」されており表現が食い違っています。 ちなみに「小結節影」とは小さな塊の影の意味で、両側に散在しずっと変化がなければ通常は古い陰影または現在活動していない陰影のことが多く念のため年1回程度の検査で観察となります。ミスやエラーが重なることはあります。念のため担当病院に電話で確認をお勧めします。