6歳の女の子の事です。今年の夏ごろより、瞬きを繰り返しています。眼に痛みや痒みはないようです。母親の私は、この癖がとても気になり、早く治らないかと思っています。どのようなことに気をつけたらよいですか?
叱らずに見守りましょう
その症状は、チック症でしょう。チック症はピクピクっとした素早い動きが本人の意思とは関係なく、繰り返しおきてしまうものを言います。一番多いのは瞬きで、そのほかにも、肩をピクッと動かす、頭を振る、顔をしかめ、鼻をフンフン鳴らすなどいろいろあります。咳払いやため息のように声を出す発声チックもあります。
発症年齢は、幼児期から学童期です。不安、ストレス、緊張、心の葛藤などがきっかけでおこることが多いといわれていますが、そのような事がなくてもおこることがあります。子どもの10人にひとりは経験するといわれています。
ほとんどが「くせ」のようなものですから、心配ありません。精神的なストレスや緊張感からこのような症状が出る子どもでは、短期間に消えてしまいます。「ほらまたしてる」と注意したり、「やめなさい」と叱ることは無意味で、むしろ子どもがますます緊張して治りにくくなります。そのうちに治るだろうとあせらずに見守りましょう。私も経験がありますが、息子のチックを気にしないようにすると自然に治っていました。また、子どもがチック症状を気にしないように配慮したり、全身運動で気分を発散させたり、興味を持って熱中できるものを持たせることも効果があるでしょう。
しかし、症状が長引いたり、強くなったり、本人がすごく気にしているようなら、専門の医療機関に受診して下さい。