健康なんでも相談室

次ぎ次ぎと病気が出てきて不安-病気とうまく付き合うことも大切-

回答者:  国立療養所西鳥取病院名誉院長 北川達也

質問

76歳の女性です。昨年12月鉢を抱えてぎっくり腰になり整形外科で治療、その1周間後左手足のしびれをきたし脳梗塞の診断で3週間入院。今年3月からは耳鳴りがして人の話が聞きづらくなり、4月には緑内障で両眼の手術も受けたが左眼は今もぼんやりしか見えない、1ヶ月前に背中から胸への痛みがあり肋間神経痛と診断された。腰から足にかけての痛みや肩から首の痛みもある。次々病気が出てきて、明日朝起きたとき手足は動くだろうか、目は見えるだろうかと考えると心配で夜中に目が覚める。この年でこれから先、どう生きていけばよいでしょうか。

回答

この6~7ヶ月の間に次から次へと病気が出てきて自分の身体に対して自信がなくなり不安ということのようですが、きちんと医師の診察を受けておられるのはよいことです。診断に基づいた適切な治療を行って苦痛を少しでも和らげ生活面でも気をつけていくことが大切ですが、その背後に加齢ということが関わっているところもありますので、さまざまな病気や症状とうまく付き合ってゆく覚悟も必要です。このようなときは精神的にも落ち込みやすいので、こころの状態についても主治医によく診てもらうとよいでしょう。

年をとると運動機能や感覚機能が低下すると共に病気にも罹りやすくなります。物忘れが強くなったり、腰や膝が痛んだりすることは誰も経験します。人生とはそんなものだと達観した上で、少しでも老化を遅らせる努力をしながら、日々の生活を楽しく過ごしていくよう心がけることができればと思います。