健診で弱視の指摘
孫が三歳児健診で、弱視(じゃくし)の指摘を受けました。早期治療が必要と言われましたが、どんな治療でしょうか?視力は回復するのでしょうか?
早期治療が大事
弱視とは、何らかの理由で視力の発達が遅れた状態を言います。原因は①遠視や乱視が強くて、眼の底の網膜(もうまく)にピントが合わなくなった。②左右の目の度が違いすぎて見やすいほうの目ばかり使うために、反対側の目の視力が出なくなった。③斜視があり、視線のズレで物がダブらないようにと片目を使わなくなった。④瞼が垂れて目がふさがり、光の通路が遮断され視力の発達が障害されたなど様々です。
治療はそれぞれの原因により異なりますが、基本的には弱視の目が見やすい環境を作ることです。斜視や瞼の手術をすることもありますが、大部分は良い方の目を眼帯などでふさいで、弱視の目には適正なメガネをかけさせ強制的に見させます(弱視訓練)。弱視の治療は年齢と共にその反応が弱くなると言われますので、できるだけ早く開始することが大事です。最悪の場合、就学時に見つかっても多くの方が視力を回復されます。あなたのお孫さんの場合は三歳児健診で発見されていますので、完治される可能性は十分にあると思います。