健康なんでも相談室

インフルエンザの予防接種-接種後の発熱や発疹注意

回答者:  鳥取県医師会常任理事 天野道麿

質問

56歳女性。インフルエンザの予防接種を受けたら、接種した部位が赤く腫れ、熱も出て大変でした。1回の予防接種で熱を出すのと予防接種をしないで風邪で寝込むのとどちらがいいのか迷っています。

回答

インフルエンザの予防接種は、今年流行するであろうと予想されるAソ連型、A香港型、B型の3つのタイプの有効成分を含んだ液剤を接種することにより、体にインフルエンザに対する抵抗力をつける目的でします。

インフルエンザの予防接種で副作用が出現したので、今後の予防接種はどうしたらよいかとのことですが、インフルエンザの予防接種を受けることができない人としては、37.5℃以上の発熱のある人、重篤な急性疾患にかかっている人、アナフィラキシー様症状(蕁麻(じんま)疹(しん)、呼吸困難、血管(けっかん)浮腫(ふしゅ)等)を起こしたことがある人、前回のインフルエンザの予防接種で接種後2日以内に発熱又は全身性発疹(ほっしん)等のアレルギー反応を起こしたことがある場合などがあります。鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のものに対してアレルギーが明確な人は接種を避けてください。

これまでに予防接種で副作用が起きた方は、かかりつけの医師によく相談して下さい。