保健の窓

実は怖い帯状疱疹

鳥取市 鳥取ペインクリニック 薛 隆生

 

 

 帯状疱疹という病気をご存知ですか?最近CMでも目にすることが増えているため、名前は聞いたことがあっても、どのような病気か知らない方が多いかもしれません。

 帯状疱疹は体の一部に水疱ができる病気です。痛みを伴うことがあり、学校や会社を休まなければならないほど痛みが強くなる場合もあります。多くの場合、その痛みは1カ月もしないうちに治まってしまいます。

 しかし、一部の方はその痛みが残ってしまい、半永久的に痛みに悩まされることがあります。これを「帯状疱疹後神経痛」と言い、発症すると痛みを完全に取り除くことは難しくなります。では、痛みを残さないためにはどうすれば良いでしょうか。

 一つは予防接種です。帯状疱疹は水ぼうそうのウイルスが脳神経や脊髄神経に残っていて、疲れやストレスなどで免疫力が低下している時に再活性化することが原因です。そのためワクチンで予防ができます。年齢によって自治体からの補助もあります。

 もう一つは早期の疼痛治療です。治療には鎮痛薬や神経ブロックなどがあります。鎮痛薬は痛みの種類によって薬剤が変わるため、その時に応じた薬剤を処方することが重要です。神経ブロックは、ウイルスが潜んでいた神経の近くに直接薬を投与する事が可能です。

 日本ペインクリニック学会の調査では、発症から早期に神経ブロックを開始した方が痛みが残りにくい傾向にあるとされています。痛みが強くない場合でも、後から痛みが強くなることもあるので、早期にしっかり痛みを取ることが大事になります。

 帯状疱疹は時に強い痛みを残してしまい、生涯悩まされることがある病気です。予防が大事になりますが、もし発症してしまった時はなるべく早期に治療できる病院を受診してください。