関節リウマチは自己免疫疾患で、正常な細胞や組織を自身の異常な免疫細胞が攻撃します。病変は関節のみならず肺や腎臓など多臓器に炎症が波及するため、全身性疾患に分類されます。
早期診断には関節病変(関節腫脹、疼痛)、血清学的因子(リウマトイド因子、抗CCP抗体)、滑膜炎持続時間、炎症マーカー(CRP,血沈)を点数化し、確定診断を行います。また、関節破壊の早期診断にはエコー、MRIが使用されています。とりわけエコーは外来で検査が可能で、滑膜炎の有無、エックス線で不明の骨破壊の有無がリアルタイムで描出でき、早期診断に寄与しています。
治療は薬物療法と手術的療法の二つになります。薬物療法は抗リウマチ薬、生物製剤、JAK阻害剤、ステロイドで、この4種類の薬剤をどの時点で使用するかが重要です。投薬前に胸部XP、血液検査(肝炎、感染症の有無)をチェックし、異常がなければ投薬を開始します。治療開始後は薬剤特有の副作用をご自身が理解し、異常を感じたら速やかに主治医に連絡して対処することが必要です。
治療が奏功すると痛み・腫脹は消失し、小関節であれば関節破壊が修復されます。しかし、徐々に関節破壊が進行すると手術的療法が必要となります。以前は膝関節・股関節の人工関節が多くを占めていましたが、近年は手・足関節などの変形・痛みに対する手術が増加しています。これは、薬物療法の進歩で大きな関節の破壊が抑制された結果と考えられています。
現時点では、関節リウマチを治癒に導く治療法はありませんが、長期にわたり寛解(治療中は治癒した状態)を達成することが可能となっています。