17歳の息子の両足の親指の痛みについておたずねいたします。昨年夏、つまずいて足の親指が赤くはれて痛みました。3週間ぬり薬のみの治療を受け通院をやめました。半月後、歩くこともできない程はれて痛み、「ひょうそ」ということで3カ月通院、抗生物質の投与と切開手術を2回受けました。最近もふろあがりに消毒しますが痛みがあり歩きにくい日もあります。早期完治する方法はないのでしょうか。
◎外科医・整形外科医に受診
「ひょうそ」は手足の指の化膿(のう)性の炎症のことをいいます。指は特別な構造になっているため、炎症が指の奥深くすすみやすいものです。ひどい場合には、腱(けん)とか骨に炎症がおよび大変治りにくい状態になることもあります。ご質問の痛みについて、(1)きず(切開した)がある場合、(2)きずが治っている場合、に分けますと…
(1)では、切開を受けてから半年は経過しているのですから、きずが治りにくい何かの原因があるはずです。したがって、その原因となっているものをよくしなければなりません。
(2)では、「ひょうそ」による炎症の名残か、切開したきずあとの痛みなどが考えられます。痛む部分の安静が大切ですが、足の指は歩くことによって安静にできない部位ですから、このような痛みは意外に長引くことがあります。外科または整形外科専門の医師を受診し、よく相談されることをお勧めします。
(鳥取赤十字病院院長・前田宏仁)