健康なんでも相談室

熱中症について

回答者:  鳥取県西部医師会員 木村隆誉

 

 

質問

 50代女性です。先日の夕方、気温30度の屋外に30分ほどいたら汗が止まらず、手が震える気がし、すぐに水分補給をしてエアコンの環境に移動したところ、改善しました。別の日に自転車で往復10分ほど走ったら、手が震えている気がしました。吐き気、熱、頭痛などはありません。これまで熱中症になったことがあり、くせになると聞いたので不安です。

 

回答 

対策と予防を大切に 暑さに慣れることも

 

 一つ目のエピソードは熱中症が考えられます。二つ目については熱中症のほか、運動による乳酸貯留や過呼吸、貧血症状、心不全などの初期症状の可能性もあります。

 熱中症とは、高温あるいは多湿の環境で体温調節がうまくできなくなり、体に熱がこもることで、さまざまな症状が出る疾患です。軽症であれば高体温、発汗、めまい、立ちくらみ、足がつるなどの症状があり、重症化すると頭痛、嘔吐、倦怠感、意識障害、けいれんなどを引き起こします。

 軽症の場合は屋内であればエアコン調整、屋外では日陰で休憩しながらしっかり水分と塩分を摂取し、首・脇・足の付け根を冷やすことをお勧めします。また暑熱純化(体を暑さに慣れさせること)が大切ですので、適度な運動や十分な睡眠、食事を心がけてください。なお、重症の場合はすぐに救急車を呼んでください。

 熱中症はくせにはなりませんが、脱水や塩分不足、睡眠不足や栄養不足が重なると繰り返すことがあります。対策と予防を行うことが大切です。