BMIが18で痩せ気味の51歳女性です。人間ドッグを毎年受けていますが、昨年は総コレステロール値が基準を超え、今年はさらに高くなりました。運動は週1回テニスをしていますが、食事は思い当たる節があり、卵・タラコ・シラス・肉を中心に取っています。更年期が原因の一つでしょうか。炭水化物を控える必要がありますか。
回答
LDLコレステロール値が重要
コレステロールは細胞膜やホルモン、胆汁などの構成成分として重要です。増え過ぎると動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを高めます。現在、人間ドックの総コレステロール値の判定区分は廃止されていて、LDL(悪玉)コレステロール値が重要です。
人間ドック結果票の総コレステロール値ではなく、LDLコレステロール値をご覧いただくと、異常なし(60~119㎎/DL)、軽度異常(120~139㎎/DL)、要再検査・生活改善(140~179㎎/DL)、要精密検査あるいは治療(59㎎/DL以下または180㎎/DL以上)のように設定されています。
数値が高い場合、ほとんどは生活習慣と関係していますが、更年期で高くなりやすく、家族性高コレステロール血症や甲状腺機能低下症などが見つかることもあり、医師による個別の評価が必要です。人間ドックの結果票の判定を参考にして、指示に従ってください。
肥満はなく運動習慣はお持ちですので、食事では食物繊維が豊富な野菜や果物、全粒穀物、魚類の摂取に努め、飽和脂肪酸の多い肉類、揚げ物、加工食品などは控えめにすることが重要です。