55歳男性です。30歳の頃くらいから、肝臓の酵素であるγGTP(ガンマGTP)が常に高い数値で悩んでいます。一番ひどい時は数値が500ありました。激務でしたが飲酒をあまりしなかったので、医師からは「体質」と診断されていました。
最近は仕事も落ち着き、数値も90前後で推移していましたが、先日の健康診断で再び120まで上がっていました。飲酒は週3日ほどで、ほとんどが家での晩酌(水割り焼酎3杯くらい)です。いつもは健康診断前の2週間完全禁酒するのですが(それでも90くらいです)、今回は1週間前に飲酒しています。
これはただの「体質」として放っておいてもいいのでしょうか。なお、他の体調としては、脂質異常(コレステロールが220くらい)、低血圧、ひどい腰痛があります。ご助言いただけますと幸いです。
回答
飲酒以外の原因も 検査をして確認を
γGTPの数値が高い原因として、飲酒以外に薬剤、脂肪肝、慢性肝炎、胆汁うっ滞などがあります。胆汁うっ滞は、原発性胆汁性胆管炎という免疫が関係する病気、肝硬変、肝臓の悪性腫瘍で起こることがあります。
腹部エコー検査は受けましたか。受けていなければぜひ受けましょう。採血で抗ミトコンドリア(M2)抗体を測定し、原発性胆汁性胆管炎の可能性も確認してもらいましょう。
禁酒でγGTP値が半分になるまでに7~10日かかりますので、十分な禁酒後の検査をお勧めします。肝臓の病気は初期症状に乏しいことが多いため、かかりつけ医に相談し、肝臓の専門医に紹介してもらうことも考えましょう。