健康ア・ラ・カルト

【12)感染症】  3)のどの健康とインフルエンザ対策

質問

59歳、女性。インフルエンザに関する質問です。暖房に石油ファンヒーターを使用しておりますが、家の中が乾燥し過ぎて、インフルエンザにかかりやすいと聞きました。3歳と2歳の孫がいますので心配です。

回答

◎室内の加湿・換気を大切に

室内の暖房に石油ファンヒーターを用いたから、インフルエンザにかかりやすくなることはありません。ただし、配慮したいことがいくつかあります。まずは、のどの保護と室内の換気です。

ご質問いただいたご家庭は、灯油の燃焼による暖房ですから、適度な換気が必須になります。一方、空気が乾燥すると、のどを痛めやすくなります。これに対する配慮として、大人ですと、のどの乾きや、痰(たん)がからんでいると感じたときに、うがいをして、適度に水分を補給しますね。幼児のいるご家庭では、のどを痛めないように、大人が配慮して水分や果物など水分に富んだ食物をお子さまに与えることが大切です。室内の適度な加湿も、のどを痛めないために必要なことです。また、タバコの煙も子どもたちには避けたいですね。

もしも、ご家庭にインフルエンザを発症した方がおられる場合は、以下の点で室内の加湿が効果的です。のどが発熱とせきにより痛みやすくなりますが、これを防ぐことと、加湿によりインフルエンザウイルスが飛散しにくくなるため、家族内感染を予防することです。水分摂取、うがいを含め、とにかく、のどを痛めないように、ご配慮願います。

(鳥取県立中央病院小児科・大谷恭一)