Joy!しろうさぎ通信『育児休業取得を経験して』
鳥取大学医学部附属病院 整形外科 池田大樹
この度は、男性医師の育児休業取得について執筆の機会をいただき、誠にありがとうございます。
鳥取大学整形外科では、令和6年度に3名、令和7年度に4名、令和8年度は6月時点で1名の
男性医師が育児休業を取得しております。上司からは育児休業の取得を積極的に勧めていただける
環境があり、また出産前後の急な出来事にも多くの先生方にご支援いただき、大変助けられまし
た。この場をお借りして、改めて深く感謝申し上げます。
私自身は令和6年度と令和8年度に、それぞれ約3週間の育児休業を取得しました。率直に言っ
て、取得して本当に良かったと感じています。
1回目の育児休業では、初めての子育てで右も左も分からず、常に緊張感を持ちながら過ごして
いました。そのような状況で、仕事を続けながら出産直後の家庭環境の変化に向き合うことは難し
かったと思います。仕事から一旦離れ、家庭に集中する時間を持てたことは非常にありがたい経験
でした。
2人目が生まれた際には、1人目の時と比べて少し気持ちに余裕がありました。その一方で、活
発に動き回るようになった長女の世話や、彼女自身の新しい家族が増えたことによる環境の変化へ
のケアも必要でした。その意味でも、家庭に専念できた時間は家族にとって大変貴重なものだった
と感じています。
育児休業中は、ミルク、おむつ交換、寝かしつけ、長女の相手、家事などに追われ、気が付けば
一日が終わっている毎日でした。決して楽なことではなく、多くの労力と時間を要するにもかかわ
らず、当然ながら対価が支払われるものではありません。その現実を身をもって実感できたことも、
育児休業を取得して得られた大きな学びの一つだったように思います。
現在は妻が育児休業を取得しており、私は仕事に復帰しています。仕事は大変ですが、その間ずっ
と家庭を支えてくれている妻は、さらに大変な毎日を過ごしていると思います。どれだけ感謝して
も足りませんが、そのような思いを強く持てるようになったのも、自ら育児休業を経験したからこ
そだと感じています。
妻もいずれ仕事に復帰します。今後、「共子育て」をどのように実践していくのかについては不
安もありますが、無理のない範囲で努力しながら、必要な場面では周囲の力もお借りしていきたい
と考えています。
育児休業は、これから夫婦で協力しながら家庭を支えていくのだということを、自分自身に実感
させてくれる大切な期間でした。この経験を今後の家庭生活はもちろん、仕事への向き合い方にも
生かしていきたいと思います。