Joy!しろうさぎ通信『糖尿病NPO法人活動のご紹介など』

 早いもので、クリニックに勤務させて頂いてから10数年になります。当院関連のホームの診療もあり、
藤山院長をはじめ、非常勤の先生方を含めると7人の医師が勤務しています。また当院には訪問リハビリ
テーションもあり、看護師、理学療法士は合わせると13人と意外と大所帯です。医師が複数いるため、治
療内容を相談したり、異なる専門分野の先生に相談する事や診療を依頼する事も出来るのは、心強い所で
す。女性医師は4人ですが、家庭のある女性医師の退勤時間は早めに設定されており、勤務して頂きやす
い環境なのではないかとも思います。個人的にはクリニック勤務となってから体調がすこぶる良好となり、
規則正しい生活の健康への恩恵を実感しました。
 ところで、クリニック開設当初より糖尿病啓蒙活動の為のNPO法人活動を行っており、この機会にご紹
介させて頂きます。
 名称を特定非営利活動法人中海エリア糖尿病療養研究機構といい、当院の名誉院長をして頂いておりま
す池田匡先生と、村上内科クリニックの村上功先生を中心に、定期的に講演会などの活動を実施していま
す。
 夏には、生活習慣病予防の一般市民の方対象の講演会を、夏から秋にかけては、月1回、糖尿病療養指
導士の単位も取得できる、糖尿病療養指導研修会を(当クリニックのビルにて)実施しています。秋には
毎年11月14日の世界糖尿病デーにあわせ、日本糖尿病協会との共催にて、糖尿病患者の方を対象に糖尿病
二次三次予防の講演会を実施、春には、コメディカル向けに教育講演会を行っています。
 その他、介護施設職員向けに糖尿病の知識を習得して頂く講演会を隔年で実施、季刊にて「すまいる」
という会員報配布を行っています。(本年度は、新型コロナウイルスの流行の為、講演会活動は自粛させ
て頂いています。)
 近年では、鳥取県糖尿病療養指導士の資格取得も開始され、薬剤師、栄養士さんなどの参加が増加、他
にも療養指導士さんなど、幅広い分野より参加を頂いています。
 鳥取県の糖尿病治療の現状としては、県民の自動車中心の生活による運動不足や高い喫煙・飲酒習慣の
ためか、糖尿病での死亡率は全国でも低い方ではないという問題があります。また、日々の多忙な診療に
おいてなかなか療養指導の時間を十分にとる事も困難かと存じます。患者さんへの療養指導の一助として、
また、コメディカルスタッフ教育の一環として、気軽にコメディカルの研修や患者さんの講演会参加を検
討して頂ければ幸いです。