Joy!しろうさぎ通信『模索しながら築く、私なりのワークライフバランス』
鳥取市立病院 大内彩加
鳥取市立病院で消化器内科医として働いております、専攻医1年目の大内彩加と申します。
消化器内科専攻医として勤務を開始した当初は、専攻医1年目ということもあり「ワークライ
フバランス」という言葉を意識する余裕はほとんどありませんでした。日々の診療や検査対応、病
棟管理に追われ、とにかく目の前の業務をこなすことに精一杯で、まずは一人前に近づくことだけ
を考えていました。自分の判断や対応が患者さんの経過に直結するという責任の重さを実感しなが
ら、必死に食らいつく毎日でした。
当院は上級医のワークライフバランスを重要視しており、オンとオフをはっきりつけるよう日頃
から指導されています。業務時間内に集中し、休むときはしっかり休むという文化があり、環境と
しては非常に働きやすいと感じています。
しかし、主治医として病棟を担当するようになると、単純に勤務時間で気持ちを区切ることの難
しさも感じるようになりました。休日であっても、「あの患者さんの状態はどうだろう」「あの治
療方針でよかっただろうか」と、ふと考えてしまうことがあります。身体は休んでいても、気持ち
の面では完全にオフになりきれていないことも少なくありません。
さらに、消化器内科では内視鏡治療を術者として任せていただける機会も増えてきました。 実
際に手技を担当できることは大きなやりがいであり、成長を実感できる瞬間でもあります。その一
方で、安全に治療を行うためには事前準備や十分な復習が欠かせず、業務時間外にも勉強に時間を
費やすことが少なくありません。責任の重さと自己研鑽の必要性を日々感じながら診療に向き合っ
ています。
現在は、帰宅後はまず疲れを取ることが優先となり、休日も体を休めることが中心になることが
多いのが現状です。理想として思い描いていたワークライフバランスとは少し違う部分もありま
すが、それだけ今の自分が診療に真剣に向き合えている証でもあるのだと思っています。
それでも、主治医として患者さんが回復していく姿を間近で見られること、そして自分が担当し
た内視鏡治療が無事に終わり、症状の改善を確認できたときは、この仕事のやりがいと楽しさを強
く実感します。現在は医師として働くことがとても楽しいと感じています。
専攻医生活は決して楽ではありませんが、その分得られる経験ややりがいも大きいものがありま
す。今後さらに経験を重ねる中で、気持ちの面でもより上手にオンとオフを切り替えられるように
なり、自分なりのワークライフバランスを築いていきたいと考えています。