Joy!しろうさぎ通信『我が家の男性育休体験記』
鳥取大学医学部附属病院 脳神経内科 吉田健太郎
鳥取大学医学部脳神経内科の吉田健太郎と申します。一昨年、長男が誕生した際に育休を取らせ
ていただき、以前に女性医師の会でその体験をお話しする機会をいただきました。今回はその際にお
話しした内容を中心に男性育休の体験談について寄稿させていただきます。
私は現在医師10年目で、2023年4月に大学へと帰局し社会人大学院生として勤務しております。
妻の妊娠が判明したのは、その少し前のことでした。育休を取るキッカケとなったのは、花島教授に
妻の妊娠を伝えた際に「育休はどうするの?」と声をかけていただいたことでした。その時にはまだ
育休について家族内の相談ができていませんでしたが、医局内に育休を取った先輩医師もおられるこ
とから、妻と相談して2週間の育休を取らせていただくこととしました。
幸い当時は外来を持っていませんでしたので、受け持ちの病棟患者のみ同僚医師に引き継ぎをして
育休に入りました。妻が退院した直後に私が育休に入るつもりで日程を立てていましたが、実際は予
定日より少し遅れたため、退院より前に私が育休に入ることになってしまいました。その期間は役所
の手続きに充てたりしていましたが、もう少し育休に入るタイミングの融通が利くと良いなと感じま
した。育休中は私が大人の食事の準備などを主に担当して、妻が長男のお世話を担当するといった分
担で始め、少しずつ妻から指導を受けてオムツ交換やミルクやり等に挑戦していきました。男親の目
線からすると、女親は入院中から助産師さんの手解きを受けて赤ちゃんのお世話を始めており、すで
に育児の大先輩状態です。それに気後れしないためにも、誕生後すぐに育休を取って育児に慣れてい
くことが、育児を「自分事」としていくために必要なことなのかなと感じました。
現在は妻も看護師として職場に復帰し、長男は保育園へと通い始めています。妻が夜勤の時にはワ
ンオペ対応をしていますが、どうにかこうにか大きなトラブルなく過ごせています。この先は少しず
つ子どもが親から離れていくことになると思うので、1日1日を大切にしながら子どもに関わってい
きたいです。
最後になりましたが、育休取得を後押ししていただきました花島教授、仕事のサポートをしていた
だいた脳神経内科の先生方には大変お世話になり、ありがとうございました。脳神経内科は私以降も
男性医師全員が育休を取得しておりますので、育児に積極的に携わりたい男性医師の先生方にはおす
すめです。最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。