Joy!しろうさぎ通信『卒後4年間を振り返って』
鳥取県立厚生病院 産婦人科 川部早英子
鳥取県立厚生病院で産婦人科医として勤務しております、卒後4年目の川部早英子と申します。
最初、しろうさぎ通信のお話を頂いた時は何を書いたらいいのか戸惑いましたが、研修医から今
までの4年間を振り返ってみようと思います。
私は鳥取大学を卒業後、鳥取赤十字病院で2年間の初期臨床研修を行いました。上級医の先生や
スタッフの方々がとても良くしてくださり、働きやすく、学ぶ環境も整っている研修先でした。ま
た、研修のスケジュールがかなり自由に選択でき、2年目の半分以上は外科系と産婦人科を研修し
ていろいろな手技や知識を身につけさせていただきました。
3年目以降は産婦人科専攻医として勤務を開始しました。初期研修の後半にかけて数か月間産婦
人科で研修していましたが、当然分からないことや自分では判断の難しいことばかりで、今後産婦
人科医として働いていけるかどうか不安ばかりでした。
鳥取大学病院で3か月間勤務し、その後は厚生病院へ派遣となりました。初日から他の産婦人科
医1名がコロナに感染し、マイナス1名でのスタートでした。慣れない環境で、カルテも十分に使
えず、人員が少ないため外来中にも病棟に呼ばれ、目が回るような1週間でした。他の先生方やス
タッフの方々には多大なご迷惑かけた記憶があります……。その後も順番に産婦人科医がコロナに
感染し、マイナス1名での体制が3週間程度続きました。かなり大変な赴任当初でしたが、この期
間があったので通常よりも多くのことを経験することができ、上級医の先生方やスタッフの方々の
サポートもあり、少し早めに病院や診療に慣れることができました。
現在は厚生病院に勤務して約1年半になります。分娩や外来診療、手術など、当初は自分では対
応が難しかったことも、今では少しずつですが対処できるようになってきているかと思います。こ
れも周囲の先生方やスタッフの方々の支えがあってこそだと感じています。感謝してもしきれませ
ん。
今までの4年間を振り返ると、大変だったこともありましたが、それ以上に周りの環境にも恵ま
れ、とても充実した期間だったと感じます。
まだまだ経験も浅く未熟ではありますが、今後さらにより良い診療ができるように、日々精進し
て参ります。