Joy!しろうさぎ通信『ワークライフバランス支援への抱負』

鳥取大学医学部附属病院ワークライフバランス支援センター 副センター長  谷 口 美也子

平成25年11月18日より、鳥取大学医学部附属病院のワークライフバランス支援センターに副センター長として着任いたしました谷口美也子と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。また日頃より、医師会の皆様方には女性医師に対する支援活動にご協力を賜りまして、誠にありがとうございます。この場をお借りしまして御礼申し上げます。

私は前職では医学部保健学科で教育と研究に携わって参りました。その途中で結婚と出産、現在は育児を経験し、仕事だけに労力と意識を向けることができていた頃に比べていかに仕事との両立が大変であるかを実感している最中です。このような経験を通じて、少しでも働きやすい環境・制度ができないかということに興味を持ち、この立場に来させていただきました。

附属病院は多職種の職員があらゆるライフステージで、またあらゆる勤務形態、あらゆる内容の業務で勤務する、正に多様性あふれる職場であり、また24時間365日体制の厳しい職場です。しかし、早くから「働きやすさトップクラス」を目指した取り組みが、ワークライフバランス支援センター設立当初から携わってこられた前任の方々によって引き継がれてきました。“ライフ”が犠牲になりがちな厳しい職場ですが、ワークライフバランス支援センターでは、①働きやすさ支援、②メンタルヘルスサポート、③キャリア支援、④子育て・介護支援、⑤啓発活動、⑥モニタリング、の6つを取り組みの柱として活動しています。近年では医師に対するサポートとして、一度現場を離れた医師の復帰支援制度、仕事と育児の両立応援補助事業などを実施しています。今後も、今までに尽力してこられた方々の思い、また何より現在病院で勤務しておられる方々の思いを大切に、全ての職員が仕事にやりがいと満足を感じ、さらに充実した生活を送ることができるよう、また心と身体が健康で安心と余裕を持つことができるようサポートし活動していく所存です。

また、ワークライフバランスの取り組みを推進するためには、医師会の皆様をはじめとして周辺地域の皆様との連携、ご協力が非常に重要です。 今後も情報交換やご意見を頂きながら、医療現場の働きやすさを実現していくために取り組んで参りたいと存じますので、今後ともご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。