Joy!しろうさぎ通信『私がレーザー治療をはじめた理由』
鳥取市 ささき皮フ科整形外科クリニック 野﨑 絵里子
このたび「しろうさぎ通信」の執筆をご依頼いただき、何を語ろうかと悩んでいますが、まずは自己紹介から
させていただきます。
私は2004年に神戸大学を卒業し、初期臨床研修の1期生にて2年間神戸大学病院で初期研修し、その後母
校の皮膚科医局に入局しました。大学病院で研修後、関連病院で研鑽を積み、現在は父のクリニックで一緒に
働いています。
関連病院で働いているときは皮膚科医としてのスキルを学ぶのに必死でしたが、結婚・出産後は子育てと仕
事の両立に今も進行形で奮闘しています。
神戸に住んでいるときは核家族ですべてワンオペだったので精神的にも肉体的にもしんどかったのですが、
鳥取に帰ってきてからは実家の両親のサポートがありますので、精神的には安心して仕事ができるのがありが
たいです。一昨年までは下のこどもが保育園だったので、朝は保育園の準備からバタバタで子供を送ってから
の出勤でしたが、やっと二人とも小学生になったので行事も半分になり少しずつは楽になってきたところです。
土曜日は私が午前診察があるのですが、主人か母が子供をみてくれるので仕事のときに子供をどこに預けよう
かと考えるところから悩まなくなりました。両親や主人のサポートがあるからこそ皮膚科医として仕事が続け
られる環境にあることを感謝しています。
話は変わりますが、当クリニックの特徴としてレーザー治療にてしみやイボ、ほくろの治療をしています。
私がレーザー治療に興味をもったのは私自身が遅発性太田母斑(ADM)という青あざの一種ができて、レーザー
にてあざがきれいになったのがきっかけです。ADMはレーザーしか治療方法がなくレーザーも数回の治療が必
要な疾患です。大学病院時代に、現・日本医大教授の船坂陽子先生がレーザー治療されていた時に、美容皮膚
科外来でシュライバーをしていた私とレーザーの出会いです。関連病院で勤務時もたまにレーザーをしていま
したが、もちろん保険診療が仕事の主体でしたので勤務医時代はそんなにレーザーに興味はありませんでした。
二人目の子供を出産してから肝斑が発症し、ADMもでてきて先輩のクリニックで数回レーザー治療をしてもらっ
てからレーザーの効果を実感したのです。それからしばらく医局の先輩医師のクリニックで勤務し、その際レー
ザー治療を教えてもらい技術を習得しました。レーザー治療にてあざが消えた時の喜びと感動は自分が治療して
みて初めて得られたものですが、患者さんに喜んでもらえると今でも時々その感動がよみがえります。今でも
時々しみやイボができると自分でレーザーしておりまして、自己メンテナンスしています。
最後にこの場を借りまして、いつも患者さんを紹介させていただきお世話になっております県立中央病院の
足立先生、坂井重信先生、坂井 香先生、市立病院の増地先生や、近隣の開業医の先生方に深くお礼を申し上げ
ます。今後ともよろしくお願いいたします。