健康なんでも相談室

胆のう腺筋腫症

回答者:  鳥取県東部医師会員 岡田克夫

質問

  40代男性です。人間ドックの超音波検査で胆のう腺筋腫症の疑いと結果が出ました。判定基準はCで「日常生活に注意して様子を見ましょう。特に症状が無くても次回も検診を受けましょう。」でした。自分で調べてみましたが特に心配いらないようにかいてありますが、ちょっと心配です。痛みとかの症状もないですが、将来がんになったりはしないのでしょうか?日常生活や食事などで何か気を付けることがあったら教えて下さい。

 

 

回答

 超音波検査で経過観察を 

 

 胆のう腺筋腫症は胆のうの壁が厚くなる病気ですが、ほとんどの場合無症状ですので、今回のように人間ドックなどで指摘されることが多く、基本的に良性の疾患です。胆のうは肝臓で作られた胆汁をためておいて、食物が運ばれてきたタイミングに合わせて収縮して消化液である胆汁を十二指腸に流します。この胆汁の流れが悪くなることが原因とされていますが、詳しいメカニズムは解明されていません。時に胆のう炎を合併すると右上腹部痛などが続き、腹腔鏡による胆のう摘出手術が必要になることがあります。がんになる可能性は低いとされていますが、年に一回は超音波検査で変化が無いか確認をしておきましょう。