健康なんでも相談室

過栄養に伴う脂肪肝の可能性

回答者:  鳥取県東部医師会員 松田裕之

質問

 40代男性です。ここ数年、会社の健康診断で血液検査による肝機能数値が芳しくなく、再検査の結果脂肪肝と言われてきました。 今年の結果も良くなかったのですが、数値がはねあがり心配です。 肝機能はAST112、ALT163 ALP 306、r-GTP 437 と高値です。身長167cmで体重が78キロ腹囲97cmで肥満であることは確かですが、アルコールは摂取していません。 持病で、ジクロフェナク(鎮痛剤)・オルメサルタン(高血圧)・フェブリク(痛風)を数年服用していますが、これらのせいで肝機能数値が悪くなることはありますか? またアルコールを摂取してない場合、肝機能を良くするために注意すべきことはなんですか?

 

 

回答

 まずは減量を心がけて

 

 肝機能障害の原因は大きく分けて、①慢性肝炎、②脂肪肝、③肝臓とつながっている胆嚢・膵臓の異常があります。まず、服用していらっしゃるお薬については、数年来の服用であることから、原因としては否定的です。脂肪肝の原因も種々ありますが、アルコールは摂らない、肥満があり、脂肪肝と言われていることから、過栄養に伴う脂肪肝と考えます。まず、摂取カロリーを減らし、運動量を増やして、減量を心がけていただければと(できれば、現在の体重のマイナス7%をめざして)考えます。