健康なんでも相談室

椎間板が黒く水分が少ない

回答者:  鳥取県東部医師会員 村田雅明

質問

 50代男性です。腰痛もちですが、先日MRI検査をしたところ腰椎の半分にヘルニアがある、その他の箇所も少し椎間板が出てる、そして1番と2番の間、2番と3番の間、3番と4番の間の椎間板が黒く水分が少なく硬くなっている老化現象と言われました。健康な椎間板は白っぽく映るらしいのですが、私はそうでないらしいです。この黒く映る椎間板は致命傷なのでしょうか?それとも年齢とともにこうなるのでしょうか?また白っぽく映る椎間板に復活することはあるのでしょうか?

 

 

回答

 椎間板変性イコール腰痛ではない

 

 MRIで椎間板が黒くなる、少し出ているということですが、これは椎間板が加齢とともに変性しているということです。椎間板は軟骨の一種で、加齢とともに水分が減って固くなります。元には戻りませんが、加齢ととも変性するのが正常です。もちろん個人差があって、重労働や激しいスポーツをされる方では高度な変性が起こります。しかし腰痛は椎間板変性によって後方の筋肉や筋膜、腰椎の関節に負担がかかって起こるのであって、椎間板変性イコール腰痛ではありません。したがって、椎間板が変性しても、姿勢をよくすることやストレッチ体操、腹筋・背筋を鍛える運動などで腰痛を防ぐことは十分に可能です。