80代の妻について相談です。10年前に人間ドックで腰椎圧迫骨折と診断され、総合病院の整形外科に通っていました。最後に手術を勧められましたが、他の医院で話を聞くも成功率が低いと聞いたため手術をしない事としました。病院を変えて治療を続けましたが、良くならず整体にも通って仕事を続けておりました。仕事中に転倒して頭を打ち救急外来を受診することが幾度かありました。昨年からは足腰の筋肉が弱くなり、一人で立つ事や歩行もしにくくなって、右股関節も悪くなり足も動かなくなってしまい要介護2の状態です。リハビリをしており、少しでも倒れなく歩けるようにと思いますが、最近腰と股関節をMRIで見てもらいましたが股関節は問題ないようでした。手術が難しいようですが何かよい方法はありますか。
腰椎の変形と神経障害
長い年月を経て、かなりの骨（腰椎）の変形をきたしたものと推察します。それにより腰椎の不安定化、腰周囲の筋肉の動作不良、軟骨の障害などが合わさって痛みが出ているのでしょう。また、骨の中の神経の通り道（脊柱管）も変形し、中の神経が圧迫されることで神経障害（下肢痛や下肢筋の麻痺、バランス感覚の減少など）も生じていると考えられます。一般的な治療はされていると思いますが、軽快しなければ骨の安定化や脊柱管の整備目的で手術をすることもあります。手術が難しいとなると、痛みに対しては内服薬や物理療法、骨や筋肉の安定化のためコルセット装着、転倒防止の目的でリハビリを行います。少しでも転倒しないようにバランス感覚を高める必要があり、リハビリで筋肉や神経に刺激を与え続けていくことが重要となります。