３歳７ヶ月の娘についてです。ごくたまにですが、右目が寄り気味になるので眼科を受診しました。裸眼は両眼ともに0.9で弱視ではないとの診断でしたが、右目だけ遠視が強いから眼鏡をかけるべきか微妙なラインと言われました。 これから弱視になる可能性もあるそうです。 診察の時は寄り目の傾向は見られないと言われましたが、ご飯を食べている時、ふとした時に２秒くらい寄り目気味になることがありますが、すぐ戻ります。 遠視の数値は教えてもらえませんでしたが、一回の検査で正確な数値は出るものなのでしょうか。 検査では集中力があまり続かず長引いていました。
遠視による内斜視
お話からは調節性内斜視を疑います。遠視が原因のことが多く、通常の状態でははっきり見えにくいため目のピント合わせの力（調節）を過剰に使うようになり、寄り目が生じるものです。遠視の方は遠くより近くが見えにくいので、近くを見た時に特に寄り目が目立つことが多く、物をはっきり見ようとする年齢のころに発症するのが特徴で、２歳前後から目つきが気になるようになります。遠方の視力は比較的良い場合もありますが、小児の場合通常の検査では正確な遠視の度数評価ができませんので寄り目を認めたり、視力が不良な時は点眼薬を使用した精密な屈折検査（遠視、近視、乱視の評価）が必要です。小児の視力検査は信頼性が低いですが、点眼薬を使用して器械で測定することで遠視の度数はかなり正確に評価できます。その結果で必要な場合は眼鏡装用で様子をみます。遠視が軽度で近くをみる時に短時間寄り目になるだけなら、時々眼科で眼の位置や視力、両眼が同時に使えているかどうかの検査を受けてゆくのがよいでしょう。