健康なんでも相談室

胆石について

回答者:  鳥取県西部医師会員 野坂仁愛

質問

 30代女性です。昨年9月頃から背中に痛みが出るようになり、1月に胆石と診断されました。石は直径25mmで治療は手術しかないと言われました。最近は発作が週1度くらいになり、かなり太っているので手術は開腹しかないとのことでした。やはり手術しかないのでしょうか?太ってる人は腹腔鏡は難しいのでしょうか?手術は発作がどのくらいの頻度になったらするものでしょうか?

 

 

回答

 腹腔鏡下手術のほうが

 

 胆石症は30代~40台(Forty) 女性(Female) やや肥満の方 (Fatty) 元気な方(Fine)のように4つのFに当てはまる人に出来やすいと言われています。症状は右季肋部痛(みぞおちから右の肋骨下にかけての痛み)があり、背部痛も関連していると思われます。特に食事後におこり、数10分~2時間程度続くとも言われます。手術の時期はサイズも大きく薬での溶解療法の適応ではないと思われますし、発作の頻度が多くなっておられますので、手術のタイミングとして、いつでもされても良いと思われます。急性胆嚢炎といって痛みがひどく発熱 黄疸を起こす事があります。すぐに病院での処置が必要になる状態になることがあります。手術方法は現在ではほとんどが、腹腔鏡下胆嚢摘出で行います。特に肥満の方には開腹よりお薦めです。一度病院の外科でご相談されるとよいと思います。