健康なんでも相談室

ほくろ治療後の経過

回答者:  鳥取県西部医師会員 林原伸治

質問

 30代女性です。2週間ほど前に、皮膚科で、顔にある3ミリほどのほくろを、ガスレーザーで除去してもらいました。施術が終わるとほくろのあったところが陥没していて、黒くなっていました。結構陥没してて、少し衝撃でした。 黒いのは焦げで、しばらくして消える。2週間は、軟膏を多めに塗って、テープを貼ってくださいと言われましたが、陥没は最初の頃より盛り上がってる気はしますが元通りになるのか心配です。このままもう少し様子みていてもいいのでしょうか?

 

 

回答

 しばらく経過観察を

 

 ホクロは色素性母斑といい、メラニン色素を含む母斑細胞の集合体で、表面だけではなく、真皮(皮膚の深部)まで母斑細胞が存在します。 一般的にホクロ除去の方法としては手術で切除するか、レーザー照射で母斑細胞を焼灼する方法のどちらかになります。最近はレーザーで除去する方法が一般的になっているようです。 この場合、炭酸ガスレーザーを使用します。このレーザーは熱によって母斑細胞を蒸発させるもので、焼灼直後は細胞のあった部分にくぼみができます。黒く残ったのは細胞を焼いた後の残り(焦げたもの)と思われますが、それは自然に消失してきます。 一般的に治療後は軟膏を塗ってテープを貼りますが、治療後にできたくぼみの深さはホクロによって違い2〜3週間でかなり盛り上がってきます。ほくろの細胞がかなり深くまで存在していた場合、完全に平坦にならない場合もあります。ただ3〜6ヶ月待つともう少し隆起してくることもあるので、一度施術を受けたクリニックでご相談下さい。