鳥取県医師会 Joy! しろうさぎねっと

Joy!しろうさぎ通信『日々楽し』

米子市 ふなこし眼科ペインクリニック 副院長  船 越 多 恵

スムーズに全身麻酔を導入できて、術中バイタル安定し、痛みなく覚醒し、一人でうまくできたと自己満足している時間も好き。手術中に外科の先生や看護師さんたちと、たわいのないおしゃべりしたりする時間も好き。

ペインクリニックの外来をしていて、長年取れなかった痛みが取れたと患者さんに喜ばれる時、患者さんのお話を聞いて一緒に泣いたり笑ったり、解決法を考える、そんな時間も好き。

学会や研究会に行って耳新しい講義を聞いて、自分がアップデートできた気分になることも好き。

家事を効率よくこなして、『こんなに効率よくできるのは私だけ〜』と自己満足するのも好き。

家族と出かけたり、おしゃべりしたり、子供達に頑張れ、頑張れとガミガミ言ったり、一人風呂場でシャワーを長時間浴びているのも好き。

子供の頃から習っている茶道教室でお稽古には集中せず、おしゃべりしたり、子供と一緒に始めた書道教室で墨と紙と格闘している時間も好き。

でも一番好きな時間は、子供たちが水泳や柔道をしているのを見て、『ああでもないこうでもない、頑張れ、頑張った。』言っている時間かなと思う。

毎週末のようにある柔道の試合や練習会となれば。都合のつく限りは朝早くから応援にいく。我が子の試合の時は、親もかなりアドレナリンが出ているのを感じる。ちょっとした中毒かもしれない。

3年前に長年お世話になった鳥取大学麻酔科を退職し、夫が先に開業していたふなこし眼科をふなこし眼科ペインクリニックと改名して、一緒に働き出した。大学病院をやめるに当たっては、もう少し病院勤務を継続したいという思いと、最終的にはふなこし眼科の経営やスタッフの管理などが自分にとっての最重要な仕事であるという思い、自分自身のキャリアより子供たちを立派に社会に送り出す方が、自分に課せられた責務なのではないかという思いが交差していたと思う。

月曜から木曜日は、17時までに仕事を終わらせて家族との時間に使う、金曜日は19時まで仕事をして家族には我慢してもらう日と自分できめた。外来は完全予約制としていて、学会参加や子供行事などで休みたい時などは予約を取らないことで、仕事のコントロールをしている。昼休みを短くし、13時30分から昼の診療を開始し、17時には終了する。患者さんにも待ち時間が少なく、昼からも出やすいと好評である。家庭を持ちながらも仕事している当院のスタッフにも好評である。

診療所は自宅の隣で開業した。開業時に経営コンサルタントの方からは、人通りのない商店街や競合施設の多くある現在の立地は賛成できないと強く反対されたが、子供が学校から帰った時に顔を見ることができるという理由で押し切った。開業当初は患者さんが本当に少なく、コンサルタントの方のいうことは聞くべきだったと内心思った時期もあったが、通勤時間がかからず効率的なことと、余裕があれば夕食の下準備をすることも可能であることで、今はとてもよかったとおもっている。

切り捨てた家事はいっぱいある。洗濯は全自動で乾燥まで夜にする。朝には、シワシワで縮み気味の洗濯物ができているが、気にしないことにした。子供は温かい乾燥したての洗濯物が好きで、昨日と同じ服を着て行きたがる。『船越くんは毎日同じ服を着て、洗濯してないのかしら』と思われていないか心配である。洗濯物は旦那さんがたたんでくれる。

お掃除はルンバ。壁は傷だらけだけど、これも気にしないことにした。自分で掃除をするより、かなり精度は良い。ルンバのセットも旦那さんの仕事である。

ご飯は、自分がその日に食べたいものを食べたいので宅配などは頼んでいない。メニューは3分でできるものを選択。栄養バランスは一週間単位で取ればいいと、自分に言い聞かせている。食べ盛りの男子二人で、大量に買ってきても、すぐに冷蔵庫は底をつく。作り置きできるカレーとかミートソースとかは大鍋いっぱい大量に作る。一回作ると3日ぐらい食べさせられるので長男には不評である。もう少しレパートリーを増やしてと言われるが、無理と断っている。長男は柔道の朝練があり、毎日5時31分の始発列車で送り出している。朝ごはんと昼ごはんの弁当を二つもたせるのだが、三食同じメニューということもたまにあり、そういうのも無理はないかもしれない。私がいないときは、夫が冷凍食品だけの弁当をつくる。このお弁当はとても子供に好評である。そういうことをいわれても気にしないようにしている。そうそう、皿洗いも旦那さんの仕事である。

夫は、かなり家事をしてくれていると思う。年に数回出かける学会も気持ちよく送り出してくれる。帰ってくるとお互い疲れてイライラしているが。私が収入を気にせず、好きな仕事ができるのも夫が家計を安定させているからだと感謝している。が一方で夫に『俺は仕事をしている』と言われると、『私だって本当はそういう風に仕事がしたかったんだ』という思いも出てくる。でも、『日々楽しいからいいかって』思う。楽しく生活できて、いろんな意味で家族に感謝、感謝である。