鳥取県医師会のご紹介

元気で明るい社会のために。

鳥取県医師会は社会保険医療・介護保険の充実、地域医療・地域保健並びに地域福祉の向上、医学教育の向上、公衆衛生の指導啓発をおこない、皆様の健康と医療を考えます。

鳥取県医師会長のご挨拶

 

 

 

 

 会長 渡 辺  憲

 

このたび、さる6月16日に開催されました第200回定例代議員会において、鳥取県医師会第15代の会長に選任・選定され、魚谷 純 前会長の後継として同日より着任いたしました。大変光栄に存じますとともに、改めまして身の引き締まる思いがいたします。県医師会1,400名の会員の代表として、先生方のご支援、ご指導を賜りまして、県医師会の会務ならびに鳥取県の医療・福祉の発展に全力で取り組んでまいりたいと存じます。

 

実は私の医師会の役員歴は長く、平成6年に当時会長をお務めでした入江宏一先生に推薦をいただき理事の末席に加えていただいたのが38歳の時でした。以来、24年間の間に理事を8年、常任理事を11年、副会長を5年間務めさせていただきました。24年と言いますと、平成6年生まれの人がストレートであればちょうど医学部を卒業して初期臨床研修を開始する年数にあたります。この間、果たして十分に会員の先生方のお役に立てたかどうかについては、いささか忸怩たる思いがいたします。一方、私自身、県医師会、中国四国医師会連合、さらには日本医師会の活動を通じて多くの先生にお目にかかることができ、また、県医師会の会務を通じて、さらには日本医師会のさまざまな委員会にも通算20年以上出させていただき、多くのことを学ばせていただきました。今後は、これらを少しでも会務運営に、さらには県民の医療・福祉の充実に生かしていけるよう努力いたしたいと存じます。

 

さて、現在、地域医療の喫緊の課題は、地域医療構想に代表される将来の医療需要に合わせた各医療機関の機能分化と医療機関同士の連携を推進することです。また、かかりつけ医を中心とした在宅医療と介護の連携推進を目指した地域包括ケアシステムの充実も大きな医療課題となっています。幸い、当県では、東部・中部・西部の各二次医療圏域と地区医師会が完全に一致しており、両課題に対しても、現在、各地区医師会長を中心に熱心な取り組みがなされており、県医師会としても一層連携を強めてまいます。

 

医師の働き方改革も昨今、本格的に議論がなされるようになってきました。今般、国会において可決、成立いたしました「働き方改革関連法」においては、医師については省令(施行規則)で別途定めるとして、医師の労働の定義を含め検討を継続する形となっております。しかし、病院における勤務医の過重労働対策、さらに健康課題への対応は焦眉の急となっております。これらにつきましては、医師会に併設しております医療勤務環境改善支援センターの取り組みを強化し、各病院への支援を通して、勤務医の先生方の働く環境における負荷が軽減し、病院全体の「健康度」がアップできるようセンターの業務を推進してまいります。

 

次世代の若い医師の育成も重要な課題ですが、鳥取県において、今年度、初期臨床研修(1年目)を開始した研修医は33名、また、本年、新たにスタートした専門医制度における登録専攻医は45名でした。これらの数は、全国的にみて人口比においても最下位ではないものの少ない群に属し、明日の地域医療を担う若い志のある医師を一人でも多く育ててゆくために、大学、行政とともに協働して積極的な取り組みを行っていきたいと存じます。同時に、若い勤務医の先生方にとって魅力ある医師会づくりにも努力してまいります。鳥取県医師会員1,400名の約70%が勤務医の先生方です。さらに多くの病院勤務の先生方が、地区医師会、県医師会、日本医師会にお入りいただき、医師会を通した強固な医療環境づくり、健康な地域社会づくりにご参画いただけましたら幸いに存じます。

 

勤務医の先生方の話題が続きましたが、長年にわたり医療の最前線においてすべての年代の地域住民の健康を支えていただいておりますかかりつけ医、診療所の先生方の医業が充実し、地域における保健・医療・福祉(介護)のネットワークの要(かなめ)の役割を存分に果たしていただけるよう、医師会としても取り組みを推進いたします。開業医・勤務医の垣根なく、すべての会員の先生方にワーク・エンゲイジメント(仕事に誇りを感じ、熱心に取り組み、仕事から活力を得られる状態)を感じていただけるよう地域医療のネットワークの深化に努力してまいりたいと存じます。

 

今回、新たに船出しました新執行部の役員一同、多くの課題に正面から取り組んでまいりたいと存じますので、会員の先生方におかれましては、ご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。